素材探求-No.1【砂】

 

[ 2006.7.27 青森県金木町解説 ]
 この辺はほとんど砂地です。深さは15mくらい、もしくはそれ以上が砂です。下に行くと粗くなっていい砂になります。一応、規格では5〜6m掘ってストップです。
 ここを掘ってもう5〜6年になります。前はこの周辺でも掘っていたんだけれど、ここの砂の質がいいんですよね。生コン屋さんにしてみれば、砂が粗い方がいいんですよね。近くにも掘れるところはあるんですが、砂が細かいんですよ。土に近いような感じで。ここのは粗めで生コン用の骨材には本当にいい砂です。

 ここに積み上げている砂は、そこの溜め池に入れて洗ってあげた砂です。船につけたコンプレッサーで溜め池に入れた砂を底からジェットで水を送り、舞い上げたところをホースで汲み上げています。この時点で洗ってきれいになっているんです。粗めの砂は骨材として生コン会社に出します。細かいものはB砂として、例えば水道管を地中に埋めるときに使ったりします。B砂は価格的には安いです。うちでは年間約6万出します。大型トラックに約3積むので、年間、大型トラック約2万台分です。

 

 私は出身が稲垣で、上が26歳、下が20歳の娘が二人います。長女は家に、次女は東京で暮らしています。今は両親と5人で暮らしています。砂をやりだして10年程になります。その前は東京にいました。Uターン組みですね。

 

 ユウセツ生コンさんとは付き合いが長いですよ。前は自分達で掘っていなく、他から仕入れて売っていたんです。自分でも運んだりしていました。今の砂とは質も違っていました。
 今野砂は船であげた砂です。表面が違いますよ。この辺は約6年くらい掘る分は確保してあります。これは村から掘る権利を買ったものです。伐採の許可も取らないといけないので、市の農業委員会の許可をもらって、さらに県の許可をもらってやっています。掘った後は現状通りにしてお返しします。農地にして完全に田んぼを作れる状態で、完成届けを出して役所の検査をして返すわけです。高低差も全部写真を撮って元の通りか確認します。元に戻すだけでもその費用は半端じゃないんです。その埋め立てのための山も確保しています。
 仕事をしていて大変なのは、冬、この辺は吹雪くので、砂の表面が凍ることです。凍っているところだけを剥いでしまいます。トラックに積み込みが大変なんですよ。雪が混ざるので返品もあったりします。やはり冬は夏場の半分位の稼働です。
 仕事をしていて嬉しいことは、今ダンプが10台あるのですが、それが全部動いてくれることですね。それとユウセツ生コンさんがこの砂を使ってJISの認定をパスして認定工場になったんです。あの時はうれしかったですね。

後記

 一つの製品を作る上で片方だけが良くても、最終的に良いものは出来ません。特に今回取材をしたコンクリートは、セメントに混ぜる骨材がその製品の良し悪しを左右します。いい砂を使って欲しい、そしていいコンクリートを作って欲しい。そんな長内さんの気持ちがJIS工場認定の力となったのでしょう。自分の砂でJISが取れたと自信満々で話してくれた長内さんの笑顔がとても印象的でした。